特集 薬剤師に必須となる検査値の理解 ~医師からのアドバイスと知っておくべきポイント~
3.全血球計算(CBC)の読み方
高田俊彦
1
1福島県立医科大学白河総合診療アカデミー・講師/白河厚生総合病院総合診療科・医長
pp.1263-1266
発行日 2016年5月1日
Published Date 2016/5/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201605081
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薬剤による血球系の異常は,高頻度に遭遇する問題である。それぞれの系統について,頻度の多い異常,重症度の高い異常(白血球:好中球減少,赤血球:出血による貧血,血小板:血小板減少など)をきたす薬剤を把握しておく必要がある。それらの薬剤を処方する際には,患者にどのような症状に注意すべきかを事前に説明するよう心がけたい。それぞれの血球の寿命,そして異常が起こる機序について知ることで,薬剤開始後からどのタイミングで有害事象が出現し得るかを前もって予測することも重要である。