1ページの知識 血液
血球計算の誤差をなくすには(3)
大橋 辰哉
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1東大吉利内科
pp.238
発行日 1969年3月15日
Published Date 1969/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542906367
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血球算定について
計算板はブュルケル・チュルクでも,ノイバウエルでもよい.トーマは不便でよくない.
まず乾燥したガーゼで清拭する.前回の血球稀釈液のふき取り方が悪いと,顕微鏡下でそれが血球のように見えることがあるので,完全に清拭することが必要である.完全に清拭されていれば,カバーグラスを載せて軽く圧するだけで,ニュートン環が両端にできる(図1-C).このニュートン環ができているということは,カバーグラスが計算板に一様に密着していることを示す(図1-A).したがって,このニュートン環ができていないのに,血球稀釈液を計算板ちゅうに入れると,規定の量より多くはいりすぎ,血球値は当然実際値より多く出てしまう(図1-B).
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