特集 認知症 ~病態と治療~
6.レビー小体型認知症の特徴と治療
清水聰一郎
1
,
羽生春夫
2
1東京医科大学高齢総合医学分野 講師
2東京医科大学高齢総合医学分野 主任教授
pp.869-874
発行日 2016年3月1日
Published Date 2016/3/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201603869
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認知症の原因疾患として,変性疾患ではレビー小体型認知症(Dementia with Lewy Bodies:DLB)が,アルツハイマー病(Alzheimer Disease:AD)に次いで多い。DLBとADの鑑別は,認知症診療において重要である。特にDLBの診断においては,2014年2月に本邦で承認されたドパミントランスポーター(DA-T)イメージング,治療においては,2014年9月にドネペジルが世界で初めてDLB治療において承認を得るなど,その診断と治療の進歩は著しい。本稿では,DLBの臨床的特徴に加え,画像所見を始めとした検査所見,治療について最新の知見を紹介するとともに解説する。