内科医がおさえておくべきパーキンソン病診療のポイント 代表的なパーキンソン病類縁疾患
レビー小体型認知症
狩野 修
1
,
高澤 隆紀
,
柳橋 優
,
澤田 雅裕
,
岩崎 泰雄
1東邦大学 医学部内科学講座神経内科学分野
キーワード:
感度と特異度
,
鑑別診断
,
認知症
,
Parkinson病
,
Lewy小体病
,
Donepezil
Keyword:
Dementia
,
Diagnosis, Differential
,
Parkinson Disease
,
Sensitivity and Specificity
,
Lewy Body Disease
,
Donepezil
pp.213-216
発行日 2016年8月1日
Published Date 2016/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2016309838
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認知症状がパーキンソニズムに先行している場合はレビー小体型認知症(DLB),パーキンソン病の経過中に認知症症状がみられた場合には,認知症を伴うパーキンソン病(PDD)という用語を便宜上用いる.DLBとPDDの本質的な違いは乏しく,一連のスペクトラム上にある疾患群と考えられ,"レビー小体病(Lewy body disease:LBD)"と総称されている.DLBに対して,世界で初めてdonepezil(アリセプト)が保険適用になった.認知機能障害のみならず認知症の行動・心理症状,認知機能の変動に対し有効性が示された.
©Nankodo Co., Ltd., 2016