特集 C型肝炎治療における新時代の幕開け
7.直接作用型抗ウイルス薬(DAA)に対する薬剤耐性の検出法とその評価
今村道雄
1
,
越智秀典
2
,
茶山一彰
3
1広島大学病院消化器・代謝内科・講師
2広島大学大学院医歯薬保健学研究院消化器・代謝内科学 講師
3広島大学大学院医歯薬保健学研究院消化器・代謝内科学 教授
pp.103-107
発行日 2016年1月1日
Published Date 2016/1/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201601103
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直接作用型抗ウイルス薬(direct-acting antiviral:DAA)の治療効果には,薬剤耐性変異が影響するため,治療前,耐性変異の有無を測定することが重要である。耐性変異の検出には,direct sequence法,アレル特異的オリグヌクレオチドプローブ法,deep sequence法があり,変異ウイルスの有無および定量が可能である。Genotype 1型C型慢性肝炎に対するダクラタスビル+アスナプレビル療法の治療効果の予測には,アレル特異的オリグヌクレオチドプローブ法を用いたNS5A-L31およびY93の変異ウイルス量の測定が有用である。