第 III 部 治療における最近の新薬の位置付け~新薬の広場~
■骨粗鬆症治療薬 ~テリパラチド~
小俣康徳
1
,
田中栄
2
1東京大学医学部整形外科学教室
2東京大学医学部整形外科学教室 教授
pp.415-423
発行日 2013年1月31日
Published Date 2013/1/31
DOI https://doi.org/10.20837/1201313415
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近年使用が認可されたテリパラチドは遺伝子組み換えにより創られた副甲状腺ホルモン(parathyroid hormone:PTH)(1-34)皮下注射薬剤である。PTHは骨形成,骨吸収ともに促進するカルシウム調節ホルモンである。PTHを間欠投与することにより骨形成が骨吸収を上回り(anabolic effect),強力な骨量増加作用をもたらす。国内外の臨床試験の結果を合わせてテリパラチドの特徴について概説する。