特集 専門職連携教育(IPE)の現状と展望
6.本邦における専門職連携教育(IPE)の研究動向と研究機関の設置について
大塚眞理子
1
1千葉大学大学院看護学研究科附属専門職連携教育研究センター・特任教授
pp.2785-2791
発行日 2015年12月1日
Published Date 2015/12/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201512087
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本稿では,専門職連携教育(IPE)に関する本邦の研究動向と研究拠点について概説した。本邦のIPEの発表論文はこの5年間で急増し,医学中央雑誌による「専門職連携教育」をキーワードにして100件の発表論文が得られた。これらとIPEに組織的継続的に取り組んでいる4つの大学の教育評価研究から,IPEの体系化と活用のために,各職種に共通するコンピテンシーと教育方法の開発研究,IPEの有効性を実証する評価研究,IPEの教育実践の交流等の必要が示唆された。本邦初のIPE研究拠点は,2015年1月に千葉大学大学院看護学研究科に開設した専門職連携教育研究センターである。このセンターは千葉大学の亥鼻IPEの実績に基づき,IPEに関する教育・実践・研究・普及に取り組んでいる。