特集 専門職連携教育(IPE)の現状と展望
4.専門職実践論:専門職連携教育(IPE)から専門職連携実践(IPW)へ
田村由美
1
1日本赤十字看護大学 共同災害看護学専攻(DNGL)・教授
pp.2771-2776
発行日 2015年12月1日
Published Date 2015/12/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201512073
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専門職連携教育(IPE)は実践現場での専門職連携実践(IPW)を向上あるいは促進するとの期待より,既に多くの保健医療系高等教育機関に肯定的に受け入れられ,資格取得前の基礎教育機関や大学院教育のカリキュラムに組み込まれている。日本においても1990年代後半から保健医療系大学等基礎教育機関で,IPEが導入されているが,大学院教育におけるIPEの実践報告は少ない。 本稿では,まずIPW とIPEの関連を簡単に説明し,筆者が実施しているIPE教育を紹介する。筆者が活用しているIPEの教育モデルは,カナダで開発されIPE国際研究チームでさらに検討・改訂されたHCTCTM の日本版である。筆者自身のIPE教育実践から,資格取得後の専門職が彼らの職場でIPEを実践する上での課題や展望について考察する。