特集 専門職連携教育(IPE)の現状と展望
5.地域基盤型医療実習における専門職連携教育(IPE)の効果
相馬仁
1
1札幌医科大学医療人育成センター教育開発研究部門・教授
pp.2777-2784
発行日 2015年12月1日
Published Date 2015/12/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201512079
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札幌医科大学(以下,本学)では平成17年(2005年)度より専門職連携教育(interprofessional education:IPE)を取り入れ,北海道各地域の協力の下,4学科(医学,看護,理学,作業)合同で地域医療の理解と多職種連携と協働の能力獲得を目指した学部教育(3学年対象)に努めてきた。平成20年(2008年)度からは,入学直後から3年半の継続的一貫教育として行われ,より大きな効果を生み出し,IPEによる地域医療教育が本学の特徴となっている。本教育により地域への関心を深め,卒後,地域で働く志向性を育成することにつながると期待され,課題解決に向けて過疎化した医療地域への医療者数の増大が期待される。