特集 専門職連携教育(IPE)の現状と展望
1.わが国における専門職連携教育・専門職連携実践(IPE・IPW)の重要性と今後の展望
木下正信
1
1首都大学東京 健康福祉学部長/日本保健医療福祉連携教育学会理事長
pp.2749-2751
発行日 2015年12月1日
Published Date 2015/12/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201512051
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わが国では,約10年前から英国を中心にヨーロッパで普及したinterprofessional education(IPE)が,医療系大学で導入され,全国的に普及してきている。このIPEの目標は,臨床におけるinterprofessional work(IPW)のさらなる充実であり,患者,利用者の医療への安心と医療的安全性を高め,患者・利用者および介護者のquality of life(QOL)向上に寄与できるかということになるかと思う。 このような観点から,このIPEがわが国の医療者教育の中で占める意義およびその効果をどのように客観的に検証していくか,さらに,このIPEの長期効果および臨床へのフィードバック効果についても同様に検証していくことが,今後の課題と言えよう。