特集 専門職連携教育(IPE)の現状と展望
3.昭和大学における体系的,段階的な学部連携教育について
木内祐二
1
1昭和大学薬学部薬学教育学・教授
pp.2761-2769
発行日 2015年12月1日
Published Date 2015/12/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201512063
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昭和大学は,医学部・歯学部・薬学部・保健医療学部からなる医系総合大学であり,チーム医療に積極的に貢献できる医療人の養成を目的に,全学部,全学年にわたる体系的,段階的な学部連携教育を導入している。低学年ではチーム医療の基盤作りとして,大学内外での体験実習(早期体験実習など)や問題解決型学習(PBL[problem-based learning]チュートリアル),高学年では実践力の習得を目標に,大学病院や地域社会での参加型のチーム医療学習を,原則的に4学部合同カリキュラムとして実施している。現在は,在宅チーム医療の担い手を育成する体系的なカリキュラム構築にも取り組んでいる。全学をあげた取り組みにより,将来,さまざまな医療現場で患者中心のチーム医療を積極的に推進する医療人が育つことを期待している。