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平成27年度 日本医薬品卸売業連合会セミナー地域医療で拡大する薬剤師の役割後発医薬品使用促進には薬価制度が重要
pp.2724-2730
発行日 2015年12月1日
Published Date 2015/12/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201512026
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一般社団法人日本医薬品卸売業連合会(JPWA)は11月12日,都内で平成27年度(2015年度)セミナー「医療をめぐる環境変化と流通問題」を開催した。「医療用医薬品の流通改善に関する懇談会」が,2015年9月にまとめた新たな提言では,将来にわたって安定的な医薬品供給を行うための基本事項として,「流通機能の安定性の確保」,「流通経費等の負担の公平性の確保」のほか,「後発医薬品のさらなる使用促進を踏まえた流通のあり方」,「市場の変化や社会的要請に対応する流通のあり方」といった検討事項が盛り込まれた。世界に類を見ない速度で進むわが国の少子高齢化を背景に,医薬品の供給システムも再構築の必要に迫られており,特に国が進める地域医療の拡充や後発医薬品の使用促進によって,医薬品流通は従来の医療機関に集中した形態から,在宅医療を見据えたものへとシフトしつつある。医療の最前線が地域へと広がる中で,より効果的な医薬品の供給システムはどうあるべきかについて,セミナーでは地域医療で重要となる薬剤師の役割や,後発医薬品の使用促進に対する企業側の対応状況などが報告された。