連載 薬剤師が知っておくべき臓器別画像解析の基礎知識 59
10.骨分野 2)溶骨性疾患(腫瘍を除く)・ 副甲状腺機能亢進症などの 画像診断
蛯名耕介
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1大阪大学大学院医学系研究科 整形外科
キーワード:
溶骨性疾患,副甲状腺機能亢進症,化膿性骨髄炎,破骨細胞
Keyword:
溶骨性疾患,副甲状腺機能亢進症,化膿性骨髄炎,破骨細胞
pp.2493-2497
発行日 2015年11月1日
Published Date 2015/11/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201511005
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腫瘍を除く溶骨性疾患としては,大きく副甲状腺機能亢進症と,化膿性骨髄炎(細菌性・結核性・真菌性など)があげられる。前者は血液検査で副甲状腺ホルモン(intact-PTH)濃度や骨代謝マーカーの上昇を伴う場合が多く,後者は局所の発赤熱感・血液検査での炎症反応の上昇などを伴う場合がある。しかし,両者を画像診断のみで区別することは困難な場合もあり,臨床症状を含めて総合的に判断する必要がある。