特集 日常診療における内分泌疾患
主な甲状腺・副甲状腺疾患とその診断・治療
副甲状腺機能亢進症
間中 勝則
1
1東京大学医学部附属病院腎臓・内分泌内科
キーワード:
高カルシウム血症
,
低リン血症
,
PTH
,
ビタミンD
Keyword:
高カルシウム血症
,
低リン血症
,
PTH
,
ビタミンD
pp.351-356
発行日 2023年3月1日
Published Date 2023/3/1
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000000094
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1 原発性副甲状腺機能亢進症(PHPT)は高カルシウム血症の原因となる頻度の高い内分泌疾患であり,治療の第一選択は病的副甲状腺の摘出である.
2 尿路結石・骨粗鬆症・認知機能低下を認めた場合に,血清Ca濃度を確認することで診断される症例が増えてきている.
3 中年期以降の女性で頻度が高く,若年や複数腺の腫大では遺伝性・先天性疾患を疑い,専門家に相談する.
4 一見して無症状でも,PHPTは骨折リスクの上昇をきたす疾患であり,積極的な診断・治療が望まれる.
5 治療は病的副甲状腺摘出術が原則である.
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