連載 患者のQOL向上と薬剤師の関わりPART II .服薬指導と病棟活動(98)
脳神経外科病棟における患者QOL向上に資する取り組み
石井淳一
1
,
佐村優
2
,
関根寿一
3
1医療法人社団緑成会 横浜総合病院薬剤科
2医療法人社団緑成会 横浜総合病院薬剤科 科長代理
3医療法人社団緑成会 横浜総合病院薬剤科 科長
pp.2435-2439
発行日 2015年10月1日
Published Date 2015/10/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201510185
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
2010年4月の医政局長通知,2012年4月の病棟薬剤業務実施加算新設などに伴い,医療安全における薬剤師の役割は拡大している。横浜総合病院は,横浜市青葉区にある300床の中規模病院であり,高齢者の多い地域にある。その中で,特に入院中に患者QOL(quality of life)が変化する脳神経外科病棟では, 標準的な薬物治療の推進(プロトコルに基づく薬物治療管理計画を含む), 病期,重症度による薬剤・剤形の選択, アドヒアランスの向上に対する服薬支援を行うことで,QOLの向上を図っている。また,~ の取り組みを行う上で必要となる薬剤師の基礎力については,組織として検討会の場,振り返りの場を設け,1医薬品の評価精度の向上,病棟担当者の処方介入内容に関する再検討を行うことで,医療安全への貢献,患者QOLの向上を図った。