特集 薬事法改正の意義とパラダイムシフト~医薬品・医療機器・再生医療の新しい枠組み~
5.法改正を新規医療機器開発の促進に生かす
中尾浩治
1
1一般社団法人日本医療機器産業連合会・会長/テルモ株式会社代表取締役会長
pp.1143-1146
発行日 2015年4月1日
Published Date 2015/4/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201504109
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
2014年11月25日に「医薬品,医療機器等の品質,有効性及び安全性の確保等に関する法律(薬機法)」が施行された。医療機器の特性を踏まえた法改正によって,審査の迅速化や品質管理システム(QMS)監査の合理化,そして製造業の届出制への移行など,医療機器の創出から実用化に至る環境整備が進んだ。世界の医療市場は,人口増と高齢化により今後も拡大していくことが予想されている。わが国は高齢化の最先端医療環境であり,優れたモノづくり技術を保有している。これらを背景に,薬機法の制定を追い風と捉え,日本発,世界初の医療機器開発を促進していきたい。