連載 患者のQOL向上と薬剤師の関わりPART II .服薬指導と病棟活動(93)
医師および看護師からの問い合わせ事例から見た病棟専任薬剤師へのニーズ
森田直
1
,
小平いく子
2
,
籠本基成
3
,
小林政彦
4
1大阪赤十字病院薬剤部
2大阪赤十字病院薬剤部 薬剤業務課長
3大阪赤十字病院薬剤部 副薬剤部長
4大阪赤十字病院薬剤部 薬剤部長
pp.983-988
発行日 2015年3月1日
Published Date 2015/3/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201503983
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平成24年(2012年)度診療報酬改定により,薬剤師が病棟において医師等の負担軽減および薬物療法の有効性・安全性の向上に資する業務が評価され,入院基本料加算として病棟薬剤業務実施加算が新設された。 大阪赤十字病院(以下,当院)においては,平成25年(2013年)7月から算定を開始した。医療が高度化・専門化する中,チーム医療の一員として薬剤師に求められる役割とは何かを,病棟常駐化を開始した6カ月間の各職種からの相談内容より分析した。その結果,“患者情報を踏まえた薬学的視点に基づく処方の提案”と“薬のセーフティーマネージメント”が強く求められていることが明らかとなった。このニーズを満たすべく,当院での取り組みを報告する。