連載 薬剤師による処方設計(33)
薬剤師による呼吸器疾患の総合的マネジメント
渡邊卓嗣
1
,
高松謙
1
,
長島章
2
,
伊藤功治
3
,
三浦元彦
4
1独立行政法人 労働者健康福祉機構 東北労災病院 薬剤部
2独立行政法人 労働者健康福祉機構 東北労災病院 薬剤部 副部長
3独立行政法人 労働者健康福祉機構 東北労災病院 薬剤部 部長
4独立行政法人 労働者健康福祉機構 東北労災病院 呼吸器内科・部長
pp.975-981
発行日 2015年3月1日
Published Date 2015/3/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201503975
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多くの施設で,チーム医療の推進,医師等の負担軽減,薬物治療の有効性・安全性の向上を図る目的で,病棟薬剤業務実施加算の展開が進められている。薬剤師の病棟常駐化により,服薬指導だけでなく,入院時の持参薬確認に基づく服薬計画や,薬物療法プロトコールに基づいた提案の実践が可能となる。東北労災病院でも,2013年5月より病棟薬剤業務実施加算の算定を開始した。呼吸器科病棟において我々薬剤師は,肺がん化学療法マネジメントや喘息・COPD(慢性閉塞性肺疾患)などの薬物治療支援を医療スタッフと恊働し,実施している。 今回は,より質の高いチーム医療の実現と,最適な薬物治療の実践を目指した業務展開や,具体的な処方提案について紹介する。