臨床検査技師のための実践医療データベース論
第9章 SQLによる問い合わせ,検査データ検索,件数集計
片岡 浩巳
1
1高知大学医学部附属病院病理検査部
pp.847-851
発行日 2005年9月1日
Published Date 2005/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543100118
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はじめに
データベースは膨大なデータの中から目的の情報を瞬時に検索できるツールであることは,これまでの解説で十分理解できたと思う.一方で,「データベースは強力な集計ツールである」ということを知っているユーザは数少ないようである.平均,標準偏差などの計算は,EXCELなどの表計算ソフトを用いるのが一般的ではあるが,データベースを使っても平均,標準偏差はもちろん,もっと高度な計算を簡単に行うことができる.さらに,データベースを利用した場合は,大容量のデータを取り扱うことができ,業務システムからリアルタイムで追加されるデータを直接利用して瞬時に集計を行うことができる利点がある.
本章では,データベースのグループ化の機能と集計機能,検査件数集計とturnaround time(TAT)分析,そして,複雑な検査データ検索の事例を実践的に解説する.
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