特集2 がん薬物療法の最前線 ~抗体医薬品を中心に~
4.抗HER2抗体固形がん治療
小金丸茂博
1
,
尾崎由記範
1
,
陶山浩一
1
,
三浦裕司
1
,
高野利実
2
1虎の門病院臨床腫瘍科
2虎の門病院臨床腫瘍科 部長
pp.105-110
発行日 2015年1月1日
Published Date 2015/1/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201501105
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Human epidermal growth factor receptor type 2(HER2)を過剰に発現している固形がんは,乳がん・肺がん・胃がん・大腸がんなど,多岐にわたっている。HER2を過剰発現した乳がん・胃がんに対しては,HER2を標的とする分子標的治療薬(抗HER2療法),特に,HER2のモノクローナル抗体薬(トラスツズマブ,T-DM1,ペルツズマブ)の開発・実用化が進んでいる。抗HER2療法を行う際には,対象を適切に選択し,セッティングに応じて,適切な組み合わせの治療を行うことが重要である。