メディカルトレンド 学会・ニュース・トピックス
第15回製薬協フォーラム 医療イノベーションは人類に多大な貢献 望まれるアカデミアへの支援体制整備
pp.26-32
発行日 2015年1月1日
Published Date 2015/1/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201501026
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
日本製薬工業協会(製薬協)は2014年11月27日,都内で第15回製薬協フォーラムを開催した。本フォーラムは,2000年から毎年開催され,製薬産業に関係する各分野の有識者や患者団体と,製薬協会員代表者とが意見交換する場と位置づけられている。2014年5月,「健康・医療戦略推進法」と「独立行政法人日本医療研究開発機構法」が国会で成立し,日本の優れた基礎研究が,円滑に実臨床へと結びつく推進力となることが期待されている。これらの法整備により,内閣総理大臣が本部長を務める健康・医療戦略推進本部を司令塔に,特に創薬に関しては日本医療研究開発機構(AMED)が中心となる体制が構築された。今後,同機構による省庁横断的な総合調整のもと,製品化・実用化を視野に入れた上で,基礎から臨床までの一貫した研究管理を行うことが目指される。フォーラムでは,国立国際医療研究センター臨床研究センター長・満屋裕明氏が「治療薬開発とイノベーション:HIV感染症/AIDSの治療薬の開発・研究の経験から」と題し,医療イノベーションを支えるアカデミアの役割や,その支援策の重要性について講演した。