メディカルトレンド 学会・ニュース・トピックス
製薬協メディアフォーラム グローバルヘルスへの取り組み加速 知財保護と開発援助の両立めざす
pp.1034-1040
発行日 2013年4月1日
Published Date 2013/4/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201304034
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日本製薬工業協会(製薬協)は3月12日,都内でメディアフォーラム「グローバルヘルスへのイノベーションの貢献」を開催した。国際的な健康状況は,1987年から2000年にかけて,世界の平均余命が1.96年延長するなど近年,大きく改善されてきた。その平均余命の押し上げ要因のうち,新薬の貢献度は約40%と試算され,医薬品の役割はますます重要になってきている。しかし,発展途上国の中には,まだ医薬品を含む医療へのアクセスが十分ではない地域が多数存在し,その対策には政府や企業,既存の国際機関という従来の枠組みを越えた取り組みが求められている。そういった中で,さまざまな官民の関係者が横断的に連携し,地球規模の医療問題に取り組むグローバルヘルスと呼ばれる概念が広がってきている。今回のメディアフォーラムでは,このグローバルヘルスの最新動向が紹介されるとともに,製薬産業の立場からの関与のあり方が報告された。(本誌2013年1月号34頁参照)。