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第13回製薬協フォーラム グローバルヘルスは“人間の安全保障” 新時代の日本型医療モデル構築
pp.34-40
発行日 2013年1月1日
Published Date 2013/1/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201301034
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日本製薬工業協会(製薬協)は2012年11月27日,都内で第13回製薬協フォーラムを開催した。本フォーラムは,2000年から毎年開催され,製薬産業に関係する各分野の有識者や患者団体と,製薬協会員代表者とが意見交換する場と位置づけられている。世界の保健医療状況は,今日までに大きく改善されつつあり,医薬品はその中でも重要な位置を占める。だが,開発途上国には未だに医療へのアクセスが十分でない地域が多数あり,国境を越えた取り組みが必要とされている。そのような流れを受けて近年,官民の連携のもと世界各地の医療問題に取り組むグローバルヘルスという概念が普及しつつあり,その場合の先進的な医療モデルとして,日本の国民皆保険制度が参考とされることも多い。フォーラムでは,東京大学大学院教授・渋谷健司氏が「グローバル化する医療」と題して講演を行い,世界の中で日本が果たすべき役割について報告がなされた。