連載 患者のQOL向上と薬剤師の関わり PART II .服薬指導と病棟活動(88)
End Of Life Care Teamにおける薬剤師の関わり
久保川直美
1
,
横江由理子
2
,
西川満則
3
1国立長寿医療研究センターEnd Of Life Care Team[薬剤部]
2国立長寿医療研究センターEnd Of Life Care Team[看護部]
3国立長寿医療研究センターEnd Of Life Care Team[緩和ケア診療部]
pp.2039-2044
発行日 2014年8月1日
Published Date 2014/8/1
DOI https://doi.org/10.20837/12014082039
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国立長寿医療研究センターのEnd Of Life Care Team では,がん患者のみならず,非がん疾患患者も対象に,呼吸困難等の身体的苦痛の緩和,人工栄養・人工呼吸器・療養の場所等の意思決定支援を行っている。チームにおいて,薬剤師として,慢性呼吸器疾患・心不全・神経難病等の呼吸困難に対するモルヒネ使用の是非や,終末期の適切な輸液量について検討している。 また,在宅看取りを希望する場合や他の療養先へ移行する際には,移行に向けて輸液・薬剤調製が必要となる場合があり,病院での療養中の緩和ケアのみならず,在宅や他の療養先での治療の継続や療養を視野に入れて,退院前より検討していくことが重要である。