連載 クリニカル・パスと薬剤師(51) 計画と実践のノウ・ハウ
感染対策チームによる周術期感染予防を目指したクリニカルパス抗菌薬適正使用の試み
相曽啓史
1
,
根岸真利子
1
,
吉田恵
1
,
松澤弘志
1
,
久原嘉子
3
,
小竹慶子
2
,
市岡正彦
4
1公益財団法人 東京都保健医療公社 豊島病院薬剤科
2公益財団法人 東京都保健医療公社 豊島病院薬剤科薬剤科長
3公益財団法人 東京都保健医療公社 豊島病院看護部
4公益財団法人 東京都保健医療公社 豊島病院副院長・呼吸器内科
pp.1011-1016
発行日 2014年3月1日
Published Date 2014/3/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201403131
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公益財団法人東京都保健医療公社豊島病院では,患者に分かりやすく,均質で無駄のない医療を提供するためクリニカルパス(以下,パス)が活用されている。パスを円滑に運用するにあたり,パス委員会は重要な役割を果たし,医療の質の一層の向上に向け,適用数の拡大だけでなく内容の見直しも行っている。本稿のテーマとなる周術期パスも,近年ガイドラインが多く作成され,質の向上に向けた見直しが必要となっている。周術期パスでは,感染対策チーム(ICT)も作成時より参加することで,抗菌薬の適正使用を含めたより質の高いパスの作成ができると考えられる。本稿では,パス作成時にICTの介入した事例を報告し,今後のパス作成方法について考察する。