連載 リスクマネジメント~院内での薬剤師の活動~(87)
FDG品質検査試験業務による放射線被ばくに対するリスクマネジメントを目的とした職員訓練用プログラムの構築
加藤真也
1
,
内藤隆文
2
,
間賀田泰寛
4
,
川上純一
3
1浜松医科大学医学部附属病院薬剤部
2浜松医科大学医学部附属病院薬剤部副薬剤部長
3浜松医科大学医学部附属病院薬剤部教授・薬剤部長
4浜松医科大学医学部附属病院薬剤部メディカルフォトニクス研究センター分子病態イメージング研究室・教授
pp.1005-1008
発行日 2014年3月1日
Published Date 2014/3/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201403125
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医療機関において,2-デオキシ-2-[18F]フルオロ-D-グルコース(FDG)を製造,使用する場合,「院内製造されたFDGを用いたPET検査を行うためのガイドライン(第2版)」に従い,製造ごとに規定の品質検査試験を実施する必要がある。FDGの品質検査試験については,薬剤師の関わりが強く求められているものの,薬剤部門として担当者の放射線被ばく量の管理と教育体制の維持が問題となる。浜松医科大学医学部附属病院では,FDGの品質検査試験を担当する薬剤師に対する教育体制について,法令に基づく講習会とは別に,薬剤部門として独自に教育プログラムを構築,実施している。本稿では,浜松医科大学医学部附属病院における放射性医薬品取り扱い業務に対する薬剤師の関わりについて紹介する。