特集1 医療経済評価の日本での活用
8.医療経済評価研究の薬剤師にとっての意義と活用方法
坂巻弘之
1
1名城大学薬学部臨床経済学研究室・教授
pp.2817-2819
発行日 2013年12月1日
Published Date 2013/12/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201312093
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保険財政の逼迫のもとで,費用対効果に優れる医薬品の使用は重要である。そのため,医療現場においても医薬品の経済的価値への関心は持たれるべきであるが,諸外国でも医療現場での経済評価データの利用は必ずしも進んでいるわけではない。わが国でも急性期入院の包括評価のもとで,医療機関の立場で分析された研究結果への関心は高まっていると思われるが,研究が進んでいるとは言えない。今後,医療現場で薬剤師自らがデータを収集し,分析することが望まれる。