特集 病棟薬剤業務実施加算の意義と今後への期待
9.東住吉森本病院における取り組み ~特に安全管理の必要な薬剤のチェックと説明とは~
佐古守人
1
さこ・もりと
1
1医療法人橘会 東住吉森本病院薬剤科
pp.1515-1520
発行日 2013年6月1日
Published Date 2013/6/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201306111
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東住吉森本病院(以下,当院)では,2005年からシームレスな病棟薬剤業務を可能とするよう2病棟3名の病棟常駐体制をとっている。病棟薬剤業務実施加算が平成24年(2012年)4月に制定されたが,当院ではそれに求められている内容と同等の業務を,制定以前より継続して行ってきた。一方,加算制定を機に,当該業務の実施に伴う種々の課題が見えてきた。例えば記録業務については,詳細な記録を残すために,その作業により作業時間が増大した。また,病棟ごとで入退院患者数は異なるため,その日の担当者ごとの業務量に差が生じている。本稿ではこれら課題も含めた,当院薬剤科の取り組みについて紹介する。