連載 患者のQOL向上と薬剤師の関わり PART I .院内製剤(61)
歯科用表面麻酔薬の薬効評価
安藤崇仁
1
1社会福祉法人 東京有隣会 有隣病院薬剤科
pp.1348-1353
発行日 2013年5月1日
Published Date 2013/5/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201305146
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歯科治療は人体への侵襲を伴う外科的処置が多く,そこで生じる疼痛を避けるために局所麻酔が多く行われるが,その局所麻酔の注射自体が患者へ強い疼痛を与えることにもなっている。そのため,麻酔前麻酔として表面麻酔薬が使用されているが,製剤の保持性や麻酔効果は十分とは言えない。そこで筆者は,健常成人を対象として,表面麻酔薬の麻酔効果の検証と,日常診療における有効な使用方法について実験を行い,その有効性を把握するとともに,薬剤の麻酔効果を向上させる方法を考案した。