連載 患者のQOL向上と薬剤師の関わり PART II .服薬指導と病棟活動(79)
PICU(小児集中治療室)・HCU(高度治療室)サテライトファーマシーにおける常駐業務
西山まゆみ
1
,
後藤宏明
1
,
諏訪淳一
1
,
工藤尚亨
1
,
松本智子
1
,
吉田眞紀子
2
1東京都立小児総合医療センター薬剤科
2東京都立小児総合医療センター薬剤科 薬剤科長
pp.1354-1359
発行日 2013年5月1日
Published Date 2013/5/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201305152
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東京都立小児総合医療センターは,2010年3月に都立の小児3病院を統合する形で開院した小児専門病院である。当初から薬剤科内無菌室でのミキシング業務を想定していたが,重症系の3病棟にクリーンベンチを備えたサテライトファーマシーを設置し,易感染性の患者や頻繁な指示変更に対応できるようにした。そのうちの一つであるPICU(小児集中治療室)・HCU(高度治療室)サテライトファーマシーではミキシング業務から常駐業務を開始し,カンファレンス参加,TDM(治療薬物モニタリング)業務,薬剤管理指導業務,病棟リスクマネジメント会議参加へと徐々に業務を拡大してきた。今回,その経緯と内容について紹介する。