連載 薬剤師による処方設計〈15〉
ICUにおける薬剤師活動の実際
尾川理恵
1
,
武田真樹
1
,
末安正典
2
,
大石了三
3
1九州大学病院薬剤部
2九州大学病院薬剤部 副薬剤部長
3九州大学病院薬剤部 薬剤部長
pp.1343-1347
発行日 2013年5月1日
Published Date 2013/5/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201305141
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
急性期医療において,処方内容を含めた治療計画への関与や,適正な薬剤投与の確保等,質の高い薬物療法への薬剤師の貢献が求められるようになった。そして2008年度からは,救命救急入院料等を算定している患者に対して薬剤管理指導料430点の算定が可能となった。
本稿では,九州大学病院ICU(intensive care unit)における薬剤師の活動について,具体的な事例を交えて紹介する。その中で,ニカルジピン注射液による血管障害の発現頻度と危険因子について調査を行った結果,血管障害の発現には投与時間と投与速度が関与しており,危険因子であることが示唆された。