特集 在宅医療の現状と今後の展望
11.在宅医療における科学的研究の展望
大島浩子
1
,
尾崎充世
2
,
鈴木隆雄
3
1独立行政法人 国立長寿医療研究センター 在宅医療開発研究部長寿看護・介護研究室・室長/企画経営部在宅医療推進課・課長
2独立行政法人 国立長寿医療研究センター 在宅医療支援病棟師長
3独立行政法人 国立長寿医療研究センター 研究所長
pp.1131-1135
発行日 2013年4月1日
Published Date 2013/4/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201304131
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
現在,全国的に在宅医療の基盤整理・推進と均てん化は進んでいるとは言い難く,また在宅医療・ケアに関してのオリジナルデータに基づく研究は極めて少なく,科学的な根拠の蓄積には至っていない。
2009年4月,国立長寿医療研究センターに在宅医療支援病棟が開棟された。この病棟に登録された高齢患者を対象とした観察研究から,在宅療養高齢者の特性,入院時の症状,初回在宅復帰時と既に在宅療養中の高齢者への在宅支援の内容,多職種連携・協働の実際,在宅療養継続の関連要因について紹介する。