特集 在宅医療の現状と今後の展望
3.在宅医療の現状と展望 ~行政の立場から~
新谷幸子
1
1厚生労働省医政局指導課在宅医療推進室・室長補佐
pp.1081-1089
発行日 2013年4月1日
Published Date 2013/4/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201304081
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わが国では現在,急速に高齢化が進展しており,今後さらに医療・介護のニーズが急増することが見込まれている。また,多くの国民は在宅での療養を望んでおり,本人が望む場所で療養できる体制の構築が,喫緊の課題である。
厚生労働省では,平成18年(2006年)度から,診療報酬において24時間体制で在宅医療を提供する医療機関を高く評価するなどの取り組みを行ってきた。平成24年(2012年)度には在宅医療・介護元年として,在宅医療・介護に関連する施策を総動員し,在宅医療の推進を図ってきた。
今後,地域全体で介護と連携した在宅医療を提供していくには,市町村が中心となって地域医師会等と緊密に連携し,取り組むことが必要である。