特集 在宅医療の現状と今後の展望
12.在宅医療に関する実際の教育について
平原佐斗司
1
1東京ふれあい医療生活協同組合・副理事長/梶原診療所・在宅サポートセンター長
pp.1137-1142
発行日 2013年4月1日
Published Date 2013/4/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201304137
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超高齢社会,多死社会,ケアの需要爆発という言葉で表される21世紀前半の日本社会を支える医療システムを構築するためには,在宅医療・地域医療への人的資源のシフトが要である。在宅医の育成においても,専門医制度も含めた教育システムを確立していくことが極めて重要である。
本稿では,在宅医療の専門医教育として,日本在宅医学会の研修プログラムと,筆者の施設(梶原診療所,東京都)で行っているポートフォリオ学習を用いた研修プログラムの実際について解説する。次に,地域での在宅医療の実践者を短期間で育成する研修プログラムとして,東京大学高齢社会総合研究機構が開発した,柏プログラムの概要と今後の展開について解説する。