特集 在宅医療の現状と今後の展望
10.在宅医療支援病棟の試みと今後の展望
三浦久幸
1
1独立行政法人 国立長寿医療研究センター在宅連携医療部長
pp.1125-1129
発行日 2013年4月1日
Published Date 2013/4/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201304125
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現在の在宅医療を取りまく状況は,スタッフの不足,独居患者への支援体制の問題など,多岐にわたる課題が存在している。このような中で在宅医療支援病棟は,地域での在宅医療・介護を支援する拠点として,今後さらに重要な位置づけになってくると考えられる。在宅医療を推進させるためには,在宅医療と病院医療のどちらも理解できる医師および看護師の育成や,シームレスな病診,診診連携,診療所・施設連携,多職種連携のためのICT(情報通信技術)の確立,地域包括ケア(社会的包摂)の実働と超高齢社会に向けてのコミュニティ作りを連動させるような,地域の実情に合わせた介入が必要である。