連載 実務実習をより良くするために 7 学生の報告が語る実務実習の成果と課題
連載 実務実習をより良くするために 7 学生の報告が語る実務実習の成果と課題
中村郁子
1
1青森大学薬学部臨床薬剤学・教授
pp.956-959
発行日 2013年3月1日
Published Date 2013/3/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201303956
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薬学6年制教育における実務実習は,より充実した実習を検討する段階に入ってきている。多くの学生が薬剤管理指導業務に高い関心を示す一方,実習での臨床経験が不十分であったと指摘する学生もいる。病院と薬局での実習内容の重複を避け,臨床現場でのみ学ぶことのできる実務実習の充実を図るべきであろう。そのためにも,臨床の薬剤師と大学教員が,学生教育を通して,患者の薬物療法上の問題解決のための連携を図っていくことが一層重要となる。施設間格差や学生と指導薬剤師の相性を考慮するためには,もっと施設の情報を学生に公開し,性格や要望に合った施設を学生自身が選択できるようなシステムの構築が望まれる