特集 病院と学生教育―地域で育てる医療人
地域医療薬学―地域における学生の実務実習
古田 精一
1
1北海道薬科大学 社会薬学系 地域医療薬学分野
キーワード:
薬学教育6年制
,
実務実習
,
モデル・コアカリキュラム
Keyword:
薬学教育6年制
,
実務実習
,
モデル・コアカリキュラム
pp.631-634
発行日 2012年8月1日
Published Date 2012/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541102327
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2004年5月,第159回国会において学校教育法および薬剤師法が改正され,2006年4月以降,薬学教育は6年制となり,6年制を卒業した薬学生が薬剤師国家試験受験資格を与えられるようになった.その背景には薬剤師をめぐる環境の変化,特に超高齢社会への突入とそれに伴う多剤服用の増加,医療技術の高度化,医薬分業の進展に伴う医薬品の安全使用などがあり,医療の担い手として,質の高い薬剤師が求められるのは社会の必然的な要請であろう.
そして,その要請に応えるためには大学の教養教育,医療薬学,実践実習をより充実させ,臨床に係る実践的な能力を養うことが必要となった.中でも実践実習に関しては,5か月間にわたる実務実習が必須となり,実習前には医・歯学教育同様,実務実習に参加するための「知識,技能,態度」を有しているかどうかを確認するCBT(Computer-Based Testing)およびOSCE(Objective Structured Clinical Examination)の薬学共用試験が実施される.
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