連載 保健活動のtry! 学会で発表しよう 論文を執筆しよう・1【新連載】
なぜ,成果を報告しなければならないのか(本連載の主旨)
中村 好一
1
1自治医科大学公衆衛生学教室
pp.316-320
発行日 2011年4月15日
Published Date 2011/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401102085
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ごあいさつ
本誌『公衆衛生』の編集委員会から連載を依頼されるのは2回目のことである.最初は今からさかのぼること10余年前に,「何か良い連載はありませんかねぇ?」と持ちかけられ,2000年1月~2002年1月までの25回に亘って「疫学:もう一度基礎から」を連載させて頂いた1).この連載はその後,単行本『基礎から学ぶ楽しい疫学』(いわゆる黄色本)として医学書院から刊行され,疫学の入門書としては破格の大ベストセラーとなっている2).しかし,このときに決意したのは「もう,雑誌の連載は2度としないぞ」ということであった.とにかく,毎月一定量の原稿を期限付きで書くということは,いつ胃に穴が開いてもおかしくないほどのストレスであった.
ところが時間の経過というのはありがたい(恐ろしい)もので,今回の連載の話が電話でもたらされた時に,「ハイハイ!」と二つ返事で引き受けてしまった.「このテーマで書いても良いな(書きたいな)」と思っていたのが伝わったのかもしれない3).そろそろ「脚注から読む論文執筆法」4)というのを書いても良いかも,と思っていたのかもしれない.いずれにしても引き受けたからには,『公衆衛生』誌の看板連載にふさわしいものになるように努力する所存なので,連載がいつまで続くか分からない5)が,読者諸氏にもお付き合い頂きたい.
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