発行日 2013年1月1日
Published Date 2013/1/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201301133
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病院の医薬品情報室(DI室)の業務のひとつに,医師をはじめとした医療従事者からの問い合わせに対応する,受動的な医薬品情報(DI)提供活動があげられる。しかしながら,問い合わせの意図や背景を的確に把握していなければ,不十分な情報提供しか行えず,最適な薬物療法に結びつかない可能性がある。最適なDI提供を行うためには,コミュニケーション能力や個人の経験則に基づく洞察力なども必要であると考え,筆者らはこれらのスキルの可視化を試みた。実際のDI質疑応答事例から薬剤師の対応を詳細に調査し,それらの事例に基づく教材を作成した。その後,本教材を実務経験のない実習生へ使用したところ,見落としがちなポイントへの気付きが得られ,本教材がスキル習得の一助になる可能性が示唆された。