特集 尿毒症と骨
6.骨代謝とアパタイト配向性
小笹 良輔
1
,
石本 卓也
1
,
中野 貴由
1
1大阪大学大学院工学研究科マテリアル生産科学専攻
キーワード:
アパタイト
,
コラーゲン
,
骨系細胞
,
骨代謝
,
尿毒症
Keyword:
アパタイト
,
コラーゲン
,
骨系細胞
,
骨代謝
,
尿毒症
pp.45-50
発行日 2019年1月1日
Published Date 2019/1/1
DOI https://doi.org/10.19020/KB.0000000177
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アパタイト結晶は,骨基質を構成する主要な骨ミネラル成分であり,荷重支持にとって重要な役割を担う.アパタイト配向性は,アパタイト結晶を構成するイオン配列の「優先方向と度合」を表すベクトル量であり,骨基質の異方性を表現することから,骨ミネラルの存在量を示す骨密度とは本質的に異なる.配向性は,骨代謝と密接に関わる一方で,尿毒症においては,配向性は骨代謝とは異なる機序で変化する.本稿では,アパタイト配向性について解説するとともに,骨代謝と尿毒症のアパタイト配向性との関係性について,筆者らがこれまでに得た知見を紹介する.
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