発行日 2005年6月1日
Published Date 2005/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2005249561
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骨欠損に対しコラーゲンアパタイトを用いた長管骨骨折10例と良性骨腫瘍及び骨腫瘍類似疾患19例について,その有用性をX線学的に検討した.その結果,全例に骨癒合又は骨緻密化を認め,副作用もなく,臨床的に良好な結果が得られた.コラーゲンアパタイト周囲の骨透亮帯消失が始まったのは平均2.8ヵ月,全周性に消失したのは平均7.9ヵ月であった.コラーゲンアパタイト顆粒周囲の骨硬化による均質化が始まったのは平均3.3ヵ月,完全に均質化したのは平均0.1ヵ月であった.腫瘍例は骨折例と比較してシートを多く使用していたが,X線学的なコラーゲンアパタイトと母床の適合時期に有意差はなく,使用したシート数との関連はみられなかった
©Nankodo Co., Ltd., 2005