特集 腎疾患領域のゲノム医療と新規治療ターゲット
9.オートファジー制御による腎臓病治療の可能性
高畠 義嗣
1
1大阪大学大学院医学系研究科腎臓内科学
キーワード:
オートファジー
,
オートファジーフラックス
,
ATG
,
ラパマイシン
Keyword:
オートファジー
,
オートファジーフラックス
,
ATG
,
ラパマイシン
pp.75-82
発行日 2018年1月1日
Published Date 2018/1/1
DOI https://doi.org/10.19020/KB.0000000101
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オートファジーは真核細胞に備わるタンパク質,細胞内小器官分解機構であり,飢餓時の細胞内エネルギー維持および品質管理を担う.腎臓において定常状態および腎疾患ストレス下で細胞保護的に機能する.オートファジーの分子機構の解明と相まって,オートファジーを亢進あるいは阻害する薬剤が見出されており,腎疾患治療への応用が期待される.しかし応用には各腎疾患におけるオートファジーステータスへの深い理解が不可欠である.
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