特集 副甲状腺─ 病態解明と治療法の進歩
3.副甲状腺機能亢進症における副甲状腺腫瘍化機序
今西 康雄
1
1大阪市立大学大学院医学研究科代謝内分泌病態内科学
キーワード:
cyclin D1 遺伝子
,
MEN1 癌抑制遺伝子
,
RET 遺伝子
,
HRPT2 遺伝子
,
CDKN1B 遺伝子
,
エピジェネティックス
Keyword:
cyclin D1 遺伝子
,
MEN1 癌抑制遺伝子
,
RET 遺伝子
,
HRPT2 遺伝子
,
CDKN1B 遺伝子
,
エピジェネティックス
pp.265-272
発行日 2017年10月1日
Published Date 2017/10/1
DOI https://doi.org/10.19020/KB.0000000069
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
副甲状腺機能亢進症は,副甲状腺そのものに病因があり,過剰なPTH 分泌により高カルシウム血症を呈する原発性副甲状腺機能亢進症(PHPT)と,慢性腎臓病(CKD)等の二次的な要因により発症する二次性副甲状腺機能亢進症(SHPT)とに分類される.PHPT も,発症機序により家族性と非家族性に大きく分けられ,種々の遺伝子異常が報告されている.CKD に伴うSHPT は,まず副甲状腺過形成を発症し,体細胞突然変異がそれらの増殖を加速することで腫瘍化する.本稿では,PHPTとSHPT の腫瘍化機構について概説する.
Copyright © 2017, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.