サイトメガロウイルス腸炎とClostridium difficile感染症
Clostridium difficile感染症の臨床症状と画像診断
清水 誠治
1
,
富岡 秀夫
,
横溝 千尋
,
福田 亘
,
上島 浩一
1JR大阪鉄道病院 消化器内科
キーワード:
Clostridium difficile
,
Clostridium Infection
,
大腸内視鏡法
,
超音波診断
,
腸炎
,
腸炎-偽膜性
,
腹部CT
Keyword:
Clostridium Infections
,
Colonoscopy
,
Enterocolitis
,
Enterocolitis, Pseudomembranous
,
Ultrasonography
,
Clostridium difficile
pp.561-567
発行日 2015年11月20日
Published Date 2015/11/20
DOI https://doi.org/10.19020/J05332.2016057113
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Clostridium difficile感染症の症状と内視鏡を中心とした画像診断について述べた.症状では下痢,腹痛,発熱がみられることが多いが,下痢がない場合がある.内視鏡所見として典型例ではさまざまな程度の偽膜がみられるが,偽膜がないことも少なくない.他の所見としてアフタ様病変が報告されているが,小白点がみられることも多く,まれに正常像が観察される.腸管洗浄液を用いた前処置によって偽膜が剥落し所見が修飾されている可能性がある.非典型例を誤診しないためには内視鏡像の多様性を理解したうえで本症を想起する必要がある.
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