小腸の炎症
感染性炎症性疾患 腸結核
山村 健史
1
,
中村 正直
,
渡辺 修
,
古川 和宏
,
舩坂 好平
,
宮原 良二
,
安藤 貴文
,
廣岡 芳樹
,
後藤 秀実
1名古屋大学医学部附属病院 光学医療診療部
キーワード:
PCR法
,
抗結核剤
,
鑑別診断
,
生検
,
結核-胃腸系
,
細菌培養
,
小腸疾患
,
小腸内視鏡法
Keyword:
Biopsy
,
Antitubercular Agents
,
Diagnosis, Differential
,
Tuberculosis, Gastrointestinal
,
Polymerase Chain Reaction
pp.162-169
発行日 2015年3月20日
Published Date 2015/3/20
DOI https://doi.org/10.19020/J05332.2015186573
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腸結核は高齢化社会や糖尿病,透析や免疫抑制剤の使用により今後増加すると考えられている.現在はバルーン式小腸内視鏡やカプセル内視鏡の普及により全小腸の観察が可能になり,診断能や検出能が向上した.当科では胃や大腸に病変を認めない小腸結核確診例を経験した.一方,診断に難渋する症例や抗結核薬投与による診断的治療を必要とする症例は少なくなく,今後もさらなる診断能の向上が必要である.治療は抗結核薬による化学療法であるが,長い経過を見ないと判断が困難で数ヵ月から年単位で経過を見る必要がある.
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