回盲部潰瘍性病変
回盲部潰瘍性病変における鑑別診断の進め方
小林 清典
1
,
大岡 正平
,
迎 美幸
,
横山 薫
,
佐田 美和
,
小泉 和三郎
1北里大学東病院 消化器内科
キーワード:
Yersinia Infection
,
炎症性腸疾患
,
血液学的検査
,
鑑別診断
,
腸炎
,
病歴聴取
,
小腸疾患
,
回盲部
,
小腸潰瘍
Keyword:
Diagnosis, Differential
,
Enterocolitis
,
Hematologic Tests
,
Medical History Taking
,
Yersinia Infections
,
Inflammatory Bowel Diseases
pp.339-344
発行日 2013年7月20日
Published Date 2013/7/20
DOI https://doi.org/10.19020/J05332.2013320001
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回盲部は,原因が特定できる特異性腸炎から原因が不明の非特異性腸炎まで,多くの炎症性腸疾患の好発部位であり,潰瘍を伴うことも多い.回盲部潰瘍を伴う炎症性腸疾患の鑑別診断においては,まず当を得た問診や診察,臨床検査を行う必要があり,一部の感染性腸炎は診断が可能である.しかし多くの炎症性腸疾患は,大腸内視鏡や生検組織の病理検査や培養検査で診断を確定する.とくに内視鏡検査では,回盲部を含む腸管病変の広がり,潰瘍の数や形態,周囲粘膜の変化などに着目する必要がある.
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