症例報告
大腸内視鏡下吸引腸液培養で診断したエルシニア腸炎の1例
田中 梨菜
1
,
武知 峻輔
,
武知 紹美
,
小原 敏生
,
木原 美奈子
1苫小牧市立病院 小児科
キーワード:
Ceftriaxone
,
エルシニア感染症
,
大腸内視鏡法
,
超音波診断
,
腸炎
,
腸分泌物
,
細菌培養
Keyword:
Ultrasonography
,
Yersinia Infections
,
Colonoscopy
,
Ceftriaxone
,
Intestinal Secretions
,
Enterocolitis
pp.1380-1383
発行日 2021年10月1日
Published Date 2021/10/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2021340926
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症例は6歳女児。2週間続く腹痛で入院し、腹部超音波検査で回腸末端炎の所見を認めた。二度の便培養は陰性であったが、大腸内視鏡下吸引腸液培養でYersinia enterocoliticaが同定され、その後の抗菌薬治療により速やかに症状は改善した。遷延する回腸末端炎では便培養が陰性であってもエルシニア腸炎の可能性を考慮し、大腸内視鏡下に培養検体を採取のうえ、抗菌薬投与開始を検討すべきである。
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