消化管ポリポーシス-診断と治療の進歩
消化管ポリポーシスと鑑別すべき疾患
品川 知洋
1
,
二宮 風夫
,
今村 健太郎
,
安川 重義
,
別府 剛志
,
別府 孝浩
,
久部 高司
,
平井 郁仁
,
植木 敏晴
1福岡大学医学部附属筑紫病院 消化器内科
キーワード:
クラミジア感染症
,
サルモネラ感染症
,
Yersinia Infection
,
炎症性腸疾患
,
鑑別診断
,
腸炎
,
腸管嚢胞状気腫症
,
胃腸内視鏡法
,
リンパ嚢胞
,
腸ポリープ症
Keyword:
Chlamydia Infections
,
Diagnosis, Differential
,
Enterocolitis
,
Lymphocele
,
Pneumatosis Cystoides Intestinalis
,
Salmonella Infections
,
Yersinia Infections
,
Inflammatory Bowel Diseases
,
Endoscopy, Gastrointestinal
,
Intestinal Polyposis
pp.283-288
発行日 2016年5月20日
Published Date 2016/5/20
DOI https://doi.org/10.19020/J05332.2016299283
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消化管に多発する隆起性病変をきたす疾患は遺伝性ポリポーシス以外にも,炎症性腸疾患,リンパ増殖性疾患,感染性腸炎,腸管嚢胞状気腫症など多様である.これらを内視鏡的に鑑別するには隆起の表面の性状や色調,形態のみならず病変の分布や周囲粘膜の炎症の有無にも注意して観察する必要がある.また内視鏡所見だけではすべてを診断することは困難であり,生検による組織診断,必要に応じて他の画像所見,血清学的検査,細菌学的検査を参考にして可能なかぎり診断を確定する努力が望まれる.診断困難例については十分かつ詳細な経過観察を行うべきである
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