回盲部潰瘍性病変
回盲部の細菌叢と免疫学的特徴
安藤 朗
1
,
高橋 憲一郎
,
藤本 剛英
,
馬場 重樹
,
今枝 広丞
,
藤山 佳秀
1滋賀医科大学 大学院感染応答・免疫調節部門(消化器免疫)
キーワード:
Bifidobacterium
,
IgA
,
Lactobacillus
,
Peyer板
,
嫌気性細菌
,
上皮細胞
,
腸
,
腸内細菌叢
,
回盲部
,
リンパ小節
Keyword:
Gastrointestinal Microbiome
,
Bacteria, Anaerobic
,
Bifidobacterium
,
Epithelial Cells
,
Immunoglobulin A
,
Intestines
,
Lactobacillus
,
Peyer's Patches
pp.333-337
発行日 2013年7月20日
Published Date 2013/7/20
DOI https://doi.org/10.19020/J05332.2013320000
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回盲部は,パイエル板や孤立リンパ濾胞に代表される腸管関連リンパ組織が発達している.とくに,孤立リンパ濾胞は回腸末端に高密度に存在する.また,上部小腸では非常に少ない腸内細菌は,遠位回腸で爆発的に増加する.すなわち,回盲部は発達したリンパ組織と高密度の腸内細菌の存在という特殊な環境を形成している.腸内環境と免疫応答の恒常性の破綻がクローン病やベーチェット病の回盲部潰瘍病変の形成につながると考えられる.
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