大腸内視鏡のリスクマネジメント
感染管理
赤松 泰次
1
,
下平 和久
,
野沢 祐一
,
倉石 康弘
,
植原 啓之
1長野県立病院機構長野県立須坂病院 内視鏡センター
キーワード:
機器の汚染
,
消毒
,
感染予防管理
,
感染症伝播
,
大腸内視鏡
,
機器の洗浄
,
個人用保護具
Keyword:
Personal Protective Equipment
,
Disinfection
,
Equipment Contamination
,
Infection Control
,
Disease Transmission, Infectious
,
Colonoscopes
pp.1567-1573
発行日 2016年10月20日
Published Date 2016/10/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2017059976
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感染管理は内視鏡におけるもっとも基本的かつ重要な課題の一つである.大腸内視鏡の感染管理は,内視鏡機器の再生処理を含めて,上部消化管内視鏡と変わりはない.しかし,大腸内視鏡には(1)便汁によるベッドや床などの汚染,(2)感染性腸炎の存在,(3)芽胞形成菌(Clostridium difficileなど)の問題などが存在し,感染対策は上部消化管内視鏡以上に慎重に行う必要がある.現在,わが国では多くの施設においてガイドラインを遵守した適切な内視鏡機器の再生処理が行われるようになった.一方,内視鏡における清潔操作や内視鏡従事者に対する感染予防については,十分な対策が行われていない.とくに,内視鏡医の関心が低いことが大きな問題である.
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